vol.185 空飛ぶ少女(おとめ)
2006年2月24日更新

 校舎の取り壊し作業も着々と進み、寂しいながらもその現実にも慣れてきたような気がします。しかし重機が入っている日は特に、中庭に取り残されている「祈る少女(おとめ)」像のことが気にかかり、かわいそうでハラハラしていました。

 「祈る少女」像は、1961年11月、当時の美術クラブの高2生徒3名によって製作されました。翌年2月、毎日新聞社主催の生徒美術展において最優秀賞を受賞し、さらに同年秋には世界祈祷週ポスターのデザインに用いられました。これは石膏で作られており、現在は茶褐色に塗り替えられてチャペル棟の玄関を入ったところに飾られています。

 1970年3月、創立65周年記念として、「祈る少女」像のレプリカがブロンズ製で完成しました。そして緑あふれる中庭の藤棚の近くに置かれ、生徒たちにも身近な存在となっていました。こちらは非常に重量があるそうで人力ではとても動かせず、臨時校舎へ引越しの際にもそのまま取り残されていました。しかし今日、大型クレーンによって上空36mまで引き上げられ、無事に臨時校舎脇の植え込みの中に移動させることができました。

 新校舎が完成した暁には、このブロンズ像もまた緑の中に帰してあげたいものですが、しばらくの間は臨時校舎の玄関を出入りする生徒たちを見ていてくれることでしょう。


吊り上げられた「祈る少女」像



慎重に準備をなさっていました。


いよいよ宙吊り。
下で見守っている赤いヘルメット(右)は校長先生。

   


上空36mまで引き上げられました。
どんな眺めだったのでしょうか。


もう少しで着地です。

   


穴の中にぴったり入りました。


銅版も後から飛んできました。

   

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